事業概要
- 事業
- 位置: (1段階)釜山港北港沿岸埠頭~4埠頭一帯1,536,418㎡/1段階
- 事業費: 2兆4,221億ウォン(基盤施設基準)
- 導入機能: 海洋公園等親水施設、港湾施設、商業・業務等複合機能
- 事業期間: 2008年~2022年
背景
- 釜山新港の開港等による、周辺条件の変化にともなう釜山港港湾機能再編の必要性浮上
- 社会環境の変化によるウォーターフロント開発要求の増大
- 国際旅客ターミナル等、統合旅客ターミナルの必要性
- 旧都心等、周辺地域との連携開発の必要性
目的
- 国際海洋観光の拠点として育成 → 東南海岸観光ベルト地帯の中心として育成
- ユーラシアの関門及び陸海交通の要衝地として開発 → 陸海交通の関門の役割遂行
- 親水空間造成 → ウォーターフロントの造成による、レジャー空間の確保
- 旧都心の再生 → 既存都心との統合開発により、釜山の再創造を目指す
北港の立地的特性と現況
北港周辺地域全景
北港の立地条件
- 北港の立地的特性は、KTX釜山駅に接し、ユーラシア大陸の関門であり、また、韓国東·南海岸観光ベルト地帯の中心軸上に位置する海洋観光の拠点である。
- また、釜山の中心商業圈である南浦洞、光復洞、チャガルチ、第2ロッテワールドなどとつながっており、 2020年の釜山市都市基本計画には商業用地と潜在的な発展可能性の高い地域である
- このような理由により、本プロジェクトは政治的、社会的に高い関心が寄せられており、釜山市民の北港再開発にかける期待はとても高い。また、地域経済活性化にも大きく貢献すると期待されている。
釜山港(北港)再開発の基本方向
- 北港再開発の基本方向は
- 01. 太平洋とユーラシア大陸を結ぶ陸海統合のユーラシア・ゲートウェイを造成し、国際関門都市としての地位を確立し、
- 02. 市民に多様な親水空間を提供するとともに、世界から観光客を呼び込むウオーターフロントを造成することにより、国際海洋観光都市へと飛躍する契機とする。また、北港および周辺地域を連係して開発することにより、釜山の旧都心地区の機能回復と地域経済の活性化を図り 、新しい釜山に生まれ変わらせる事業である。
釜山港(北港)再開発のコンセプト
- 釜山港(北港)再開発のコンセプトは、都市構造コンセプトと導入機能及びデザインコンセプトの二つに分けることができる。
- 都市構造は、「国際海洋観光都市」、「陸海交通の関門都市」、「環境にやさしい複合都市」をコンセプトとして設定している。
- 導入機能は、「国際的な集客能力を備えた観光機能」と「陸海一体型交通機能」、そして「釜山の歴史性と地域のアイデンティティの回復機能」の導入が強く求められている。
- 都市デザインコンセプトは、釜山と北港の特性を生かして、昇る太陽、躍動的な波、雄飛するかもめを素材とし、機会の到来と新しい始まり、そして国際都市への飛翔を表現した。
土地利用構想(案)
商業業務地区
- 駅勢圏(釜山駅 KTX)と港勢圏(国際旅客・クルーズターミナル)の中心にあり、アクセスが便利なビジネススペース。ショッピング、金融、宿泊などの機能の集積化を図る。
- 敷地面積: 45,969㎡
- 導入施設
- 導入施設 複合商業機能: ショッピングセンター、レジャー施設
- 業務支援機能: 国際業務、国際会議場、ホテル
- 建蔽率/容積率: 60%以下 / 1000%以下
- 高さ: 200~280m以下
IT・映像・展示地区
- 映像/メディアコンテンツを活用したエンターテイメント空間を造成。
- 放送、演劇、アニメなど様々なメディアラインを構築し、メディア同士を融合してシナジー効果を極大化。
- 敷地面積: 56,640㎡
- 導入施設
- 文化展示機能: 劇場、展示場、スタジオ
- 複合事業機能: ITショッピングモールと業務施設
- 建蔽率/容積率: 60%以下 / 600%以下
- 高さ: 80~140m以下
海洋文化地区(ランドマーク地区)
- 開発事業地の中心に位置するシンボル的な場所で、釜山市民と韓国内外からの観光入込客数を最も多く見込むスペースとして造成。地域活性化の拠点となるランドマーク機能を導入。
- 敷地面積: 113,379㎡
- 導入施設
- レジャー・リゾート機能:リゾート、特急(5つ星)ホテル、ウォーターパーク、アクアリウムなど(*不許可用途以外許可)
*不許可用途:住居、工場、倉庫、危険物施設等
- 建蔽率/容積率:40%以下 / 600%以下
- 高さ:制限無し(特別計画区域)
海洋文化地区
- 地区周辺に水路と大規模な水辺公園を造成したオープンスペースとして計画。
- 観光、レジャー・スポーツ、文化芸術が調和したスペースで、地域を代表する文化スペースとして造成。
- 敷地面積: 60,180㎡
- 導入施設
- レジャー・リゾート機能: 特急(5つ星)ホテル、アミューズメント、海洋コンドミニアム
- 商業機能: デパート、ショッピングセンター、業務施設
- 建ぺい率/容積率: 60%以下 / 300~600%以下
- 高さ: 60~140m
* Z-1-1(オペラハウス)は 制限なし
複合・都心地区
- 高級施設を中心に、水辺地域とマリーナ施設をつなぎ、都心型ウォーターフロント生活スペースを提供。ドーナツ化現象を防ぐために戦略的に住居機能を導入。
- 敷地面積: 27,022㎡
- 導入施設
- 休息・リゾート機能:観光ホテル、サービスレジデンスホテル、コンドミニアム
- 住居機能: 共同住宅、マンション(複合型マンション)
- 建蔽率/容積率: 60%以下 / 800%以下
- 高さ: 200m以下
複合港湾地区
- 港湾旅客の需要を吸収する海洋交通の拠点かつ関門である旅客ターミナルに位置。
- 商業・業務地区と連係した国際交流の場として造成し、商業と業務機能のシナジー効果を提供。
- 敷地面積: 153,619㎡
- 導入施設
- 旅客機能: 国際旅客・クルーズターミナル
- 公共・観光機能: 屋上広場、コンベンションセンター、免税店及び専門商店街
- 建蔽率/容積率: 60%以下 / 200~600%以下
- 高さ: 40~60m以下
期待される効果
- 「国際的な効果」
としては、大陸と海をつなぐユーラシアの関門へと跳躍する契機になると同時に、国際的な海洋観光·文化都市としての拠点を確保することができる。
- 「社会的な効果」
としては、市民に快適な休息空間を提供し、都市機能と港湾機能が調和した新しい開発モデルを提示することができる。
- 「経済的な効果」
としては、釜山の旧都心を中心とした停滞している商業圈に活気を取り戻し、大規模な生産と雇用効果、そして付加価値創出等の誘発効果が期待できる。
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