Haeundae
□釜山市は、2024年12月18日午前10時50分、市庁舎の映像会議室にて、鉄道車両、電気自動車制御技術*分野におけるリーディングカンパニーである㈱ブイシーテクと268億ウォン規模の国内復帰投資了解覚書を締結したことを発表した。
○ 締結式には、朴亨埈(パク・ヒョンジュン)市長、㈱ブイシーテクのイ・インソク代表取締役、㈱暁星電気のチョン・ジンギュン会長などが出席した。
<㈱ブイシーテク>
:鉄道、電気自動車部品を生産しており、主要生産品には鉄道推進インバーター制御装置、列車総合制御監視装置(TCMS)などがあり、電気自動車インバーター、ブロワーモーターコントローラーなども生産している。
□京畿道群浦に位置する㈱ブイシーテクは2002年に設立し、大邱都市鉄道2号線に推進インバータ制御器を納品したことを皮切りに、世界で初めてゴルフカー用ACモーターとインバータの量産に成功するなど、鉄道車両とモビリティ制御技術分野において世界的な先進技術を保有する技術集約型中小企業である。
○ 釜山交通公社、ソウル交通公社など国内鉄道車両はもちろん、カナダ、オーストラリア、エジプトなど世界市場にも現代ロテム㈱を介して鉄道電装品を輸出している。
○ また、研究要員が会社全体の50%以上を占める研究開発中心企業で、国内外特許35件を基に電気駆動車用モーター、駆動システム開発など、未来モビリティ技術をリードしている。
㈱ブイシーテクは2023年に韓国に国内復帰した暁星電気㈱*の家族会社で、㈱ブイシーテクも釜山にUターン復帰し、暁星電気㈱と協力して技術融合を実現する予定だ。
<暁星電気㈱>
:釜山で自動車モーター開発40年の歴史を持つ代表的な素材・部品・装備特化企業で、主力製品であるブロワーモーターは年間1,800万台以上を供給し、市場シェア世界2位を維持している。
□今回の協約締結により、㈱ブイシーテクは中国上海の生産工場を清算し、暁星電気㈱が位置する機張郡の東南圏放射線医学産業団地に鉄道およびモビリティインバーターコントローラー生産基地を構築することになり、これにより少なくとも37人の良質の新規雇用が創出されることが期待される。
○ 暁星電気㈱と㈱ブイシーテクともに釜山に国内復帰することを選択しており、今後、暁星電気㈱のモーター技術と㈱ブイシーテクの制御技術が融合することにより、世界競争力強化とエコモビリティ産業の革新をリードしていくことが見込まれる。
○ ㈱ブイシーテクは268億ウォンを投資して鉄道・電気自動車推進インバータ制御器、ブロワーモーター制御器の大量生産体系を構築する計画で、2026年から本格稼働すれば、年間3千億ウォン規模のモビリティ部品生産能力を確保することになる。
□一方、釜山市は電力半導体特化団地に電力半導体の需要企業である㈱ブイシーテクの投資を誘致するにより、関連産業の集積化と次世代電力半導体産業生態系づくりに貢献できると期待しており、現在推進中の「二次電池・モビリティ機会発展特区」の指定を必ず成し遂げ、シナジー効果を最大化していく予定だ。
○ 釜山市は、海外依存度の高い電力半導体の国内市場を先取りにするため、昨年7月に東南圏放射線医学産業団地を電力半導体特化団地に指定し、原材料の需給から完成車納品までをつなぐ「東南圏バリューチェーン」構築のための「二次電池・モビリティ特区」の追加指定に申請している。
○ 釜山型機会発展特区は、地域均衡発展の新たな機会であり、釜山が新たに再跳躍できる革新的な原動力となることが期待される。
○ 朴亨埈(パク・ヒョンジュン)釜山市長は「未来のモビリティ産業のトレンドは電動化であり、コントローラー技術力の確保こそが電動化の要であるだけに、今回の㈱ブイシーテクの国内復帰は国内製造業の競争力を高め、地域経済に活力を吹き込む重要なきっかけになるだろう」とし、「今後も企業が釜山でグローバル技術リーダーとして成長できるよう全面的に支援していきたい」と述べた。
□また、「釜山市は今回の投資誘致をきっかけに、来年も新産業先端産業中心の戦略的投資誘致を継続していく」とし、「釜山の主力製造業であるモビリティ分野の産業生態系造成を通じて、『グローバルハブ都市』としてさらに確固たる地位を確立できるよう最善を尽くしていきたい」と述べた。