Haeundae
□ 2024年より「アジア太平洋都市観光振興機構」の名称が「グローバル都市観光振興機構(TPO*、英文略称「TPO」は変更なし)に変更された。
○ 今回の変更には、従来の活動領域の枠をアジア太平洋地域から世界へと拡大し交流の幅を広げていくという趣旨が込められている。国際交流と国際協力が緊密さを増していく中での時節に合った適切な対応といえるだろう。
□ TPOは、2002年に福岡で開催された「第5回アジア太平洋都市サミット(APCS:Asian-Pacific City Summit)」においてアジア太平洋の25都市の市長により創設された。
○ 釜山市は、TPO創設の火付け役であり、現在はTPO会長都市として重要な役割を担っており、事務局は釜山市北区に拠点を構えている。
*Tourism Promotion Organization for Global Cities
ㅇ創設:「第5回アジア太平洋都市サミット(2002年8月31日)」にて創設、▹発足当時会員、13か国25都市
ㅇ目標:グローバル都市の観光産業の振興
ㅇ会員 : 131の都市の政府/56の民間団体(2024年1月現在)
ㅇ活動:観光振興ネットワーキングおよび共同マーケティングなど(総会・フォーラム・執行委員会などの会議、共同マーケティングおよび人材育成事業など)
□ 今回の名称変更は、昨年9月、全州(チョンジュ)市で開催された「第11回TPO総会」の中で決定され今年から適用されているもので、TPOが国際機構として会員間の協力をさらに強化し、持続可能な観光産業の発展に向けて取り組んでいくことを改めて誓うという大きな意味を持っている。
○ TPO事務局は創設20周年を迎えそれまでの成果を振り返り、未来への飛躍的発展を目指し「TPOビジョン2050」を発表した(2022年8月)。本ビジョンにはTPOの活動領域の拡大に関する内容が盛り込まれている。
○ これらを総合的に考慮し、「第11回TPO総会」で最終的に「アジア太平洋都市観光振興機構」から「グローバル都市観光振興機構」への変更が決まった。
□ 今回の名称変更を「TPOビジョン2050」の実現に向けたの最初の一歩として、今後、「グローバル都市観光振興機構」はヨーロッパ、北米、中南米、中東・アフリカの都市とも交流および協力を拡大していく計画だ。釜山市が韓国の未来を導いていく成長軸と位置付け2024年の新たなビジョンとして掲げている「グローバルハブ都市としての成長」にもTPOが大きく貢献していくものと期待されている。
○ さらに、今年は上半期に予定されている「釜山国際観光都市フォーラム」と連係して「第42回TPO執行委員会」を開催すべく準備を進めている。これについても、海外の会員が参加する文化体験や人材育成プログラムなど、釜山市と緊密に連携し推進していく計画だ。
□ TPO会長でもある朴亨埈(パク・ヒョンジュン)市長は、「TPOは共同プロジェクト以外にも、総会、執行委員会、国別地域会議(韓国、中国、ベトナム、マレーシア、インドネシアなど)などの各レベルでの会議を行い、会員国の観光客に対しより良いサービスを提供できるよう継続的な努力を行っていく。」とし「観光産業の発展、ひいては地域の平和に繋げていけるよう積極的に取り組んできたい。」との述べた。
グローバル都市観光振興機構(Tourism Promotion Organization for Global Cities)
ホームページ:http://aptpo.org/