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釜山市は、外国人労働者や留学生等が多く就業・居住する金井(クムジョン)区、江西(カンソ)区、沙上(ササン)区にある4つの主要病院・医院を「外国人拠点委託医療機関」に指定し、外国人のワクチン接種率向上に向けた対策に乗り出した。
市は、2月6日から20日までの2週間、釜山市在住の外国人を対象に「新型コロナウイルス感染症(COVD-19)集中ワクチン接種」を行うことを発表した。
現在、釜山地域において新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染が急速に拡大する中、外国人の感染者率も増加している一方で、外国人のワクチンの追加(3回目)接種率は35.0%で、韓国人の18歳以上の接種率(59.7%)と比べ低い状況となっている。(2月3日0時基準) 対策として、市は、外国人労働者が多数就労する▲菉山(ノクサン)産業団地(江西区)▲沙上工業団地(沙上区)、留学生が多数居住する▲釜山大学(金井区)の近隣に「外国人拠点委託医療機関」を設置し、外国人のワクチン接種を推進していく方針だ。
市は、管轄保健所および外国人に対する支援機関や受け入れ機関などと協議を行い、産業団地周辺に位置し週末も診療を行っている▲「갑을녹산병원/甲乙菉山(カプウル・ノクサン)病院(江西区)」▲「예인의원/イェイン医院(沙上区)」と、大学周辺に位置し留学生が多く訪問する▲「수이비인후과의원/ス耳鼻咽喉科医院(金井区)」・「최내과의원/チェ内科医院(金井区)」を「外国人拠点委託医療機関」に指定した。2月6日から20日までの2週間の試験運営を経て、状況をみて運営拡大・延長していく予定だ。
指定医療機関には、外国人がワクチン接種の際に言語面で困難を感じることがないよう英語に加えベトナム語やミャンマー語等の通訳が配置される。問診票とワクチン接種に関する案内文も13カ国語に翻訳されたものが提供される予定だ。さらに、管轄保健所と釜山外国人住民支援センター、指定地域内の職場や学校等の関係機関と協力し、積極的なワクチン接種を促していく計画だ。
ワクチン接種の予約は、登録外国人の場合、ホームページ等から予約することができる。未登録外国人の場合は、保健所から臨時管理番号の発給を受けた後、電話で予約または接種機関に直接訪問して予約を行う。
短期滞在の外国人は、保健所で海外でのワクチン接種記録の登録を行い臨時管理番号の発給を受けた後、ワクチン接種を受けることができる。