Haeundae
釜山現代美術館(Museum of Contemporary Art
Busan)が現代美術に特化した公立美術館として2018年6月16日にオープンする。乙淑島(釜山市沙下区下端洞)に位置する美術館は、自然とニューメディアを網羅し、興味深い実験的な芸術の場を広げることになる。
今年9月9日に開幕する「2018釜山ビエンナーレ」の専用館としても運営される予定だ。美術館が位置する乙淑島(ウルスクト)の自然や環境、生態的な価値を実現するグローカル美術館であり、西釜山圏地域の住民と密着したコミュニティ美術館として、様々な展示や体験、教育プログラムを運営していく予定だ。
洛東江河口乙淑島の末端に位置している釜山近代美術館は、29,900㎡の敷地に、延べ面積15,312㎡規模の展示スペースと収蔵庫、教室、セミナー室、体験室、子供芸術図書館、アーカイブ室、ギャラリーカフェなどが備わっている。
オープン展は、展示場の内部だけでなく、建物の外壁の<垂直庭園; Vertical Garden>や、1階のスペースには、さまざまな機能を有するトビアス・レーベルガーの新作<トビアススペース; Yourself
is sometimes a place to call your own>が含まれ、<未来を歩く人々;People
walking the future>、<サウンドミニマリズム; Hum
of natural phenomena>、<アーティストプロジェクトⅠ、Ⅱ、Ⅲ;
Artist ProjectⅠ、Ⅱ、Ⅲ>の5つの展示で構成される。展示のほか、子供たちのためにアートライブラリーのほか、美術館内・外部でのアートプロジェクトも運営され、これらを通じて展示だけでなく、魅力的で芸術的な空間の役割を果たしていく予定だ。
一方、美術館は、市民が快適な観覧ができるように美術館の前にバス停を新設したり、鳴旨方向から車で来れるように信号システムを改善した。また、都市鉄道下端(ハダン)駅と美術館を結ぶシャトルバスも運行する予定だ。
釜山近代美術館オープン展
○展示期間:2018.6.16(土)- 8.12(日)
▷<垂直庭園>、<トビアススペース>永久設置
※展示開会式:2018.6.15(金)午後3時30分、釜山近代美術館1階ロビー
プレスオープン:2018.6.15(金)午後1時、釜山近代美術館3階ロビー
○展示概要
- <垂直庭園Vertical Garden(パトリック・ブランク Patrick BLANC)>:美術館の外観に国内最大規模の垂直庭園を設置
パトリック・ブランの<垂直庭園;Vertical Garden>は、韓国内で自生している175種の植物を外の壁に植えつけるというプロジェクトで、美術館がある乙淑島(天然記念物第179号)の地理的特性に合った、自然と芸術との関係を大切に扱っている。植物が順調に育てば、美術館のシンボルになるものと期待されている。
- <未来を歩く人々People Walking the Future>:(カン・テフンKang TaeHun、チェン・チエジェンJun Nguyen-Hatsushibaなどアジアの作家(チーム)5人)/美術館地下1階
- <トビアススペースTobias SPACE; Yourself is sometimes a place to call
your own>:(トビアス・レ・ベルガーTobias
REHBERGER)観客参加型の大型設置と壁のパターンの作品/美術館1階とロビー
- <サウンドミニマリズムSound-minimalism>:(指紋Zimoun)1500以上のバーを利用した大規模なサウンドインスタレーション作品/2階展示室全館
- <アーティストプロジェクトⅠ、Ⅱ、ⅢArtist Project I、II、III>:(チョン・ジュンホJeon Joonho、チョン・ヘリョンJung Hyeryun、カン・エランKang Airan 3人)/美術館地下1階、1階
○展示場所: 美術館の外壁、ロビーと地下1階、1階・2階の展示室
○その他: アーカイブ室の造成及び子供アートギャラリーの設置/運営(約4千冊の閲覧、家族プログラムの運営)
○観覧時間: 火~日午前10時~午後6時
○観覧料: 無料
○お問い合わせ: 051)220-7344