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韓日ハーフの子どもたちに両親の言語、文化の継承を 韓国と日本の人的交流が活発になる中、国際結婚も増えている。韓国在住の韓日カップルやその子どもたちは韓国文化に適応し、韓国人として生きていく。子どもが成長するにつれ2カ国語を使えるようになる場合もあるが、どちらかの言語を忘れることも少なくない。このような韓日ハーフの子どもたちに日本語を教える民間教育ボランティア団体「釜山日本村」がある。同団体は釜山外国語大学の教授陣が中心となって発足し、釜山市や蔚山(ウルサン)市、慶尚南道(キョンサンナムド)在住の韓日カップルの子どもたちを対象に、毎週日曜日の午前中に授業を行っている。授業に参加しているのは現在20人前後。多い時は約60人が一度に授業を受けることもあった。彼らは言語のほかに、日本の文化や自身のアイデンティティについても学んでいる。釜山日本村は2012年から本格的な活動を開始。釜山外国語大学日本語融合学部教授の鄭起永さんを中心に、同大学の日本人教授陣とスタートさせた。12年間休まず活動を続ける鄭さんに、釜山日本村創立の理由や今後の計画について話を聞いた。△非営利民間団体の釜山日本村は、毎週日曜日に韓日多文化家庭の子どもたちに日本語を教えている(左の写真は釜山日本村が子どもたちと開いた運動会)。 写真提供:釜山日本村[インタビュー]釜山外国語大学 日本語融合学部 教授 鄭起永(チョン・ギヨン)さん非営利民間団体 釜山日本村(ぷさんにほんむら)創立者「韓国人と日本人の国際結婚によって生まれた多文化家庭(国際結婚家庭)のためのサポートは充分ではありません。政府や自治体支援は、中国や東南アジア出身の移住者と結婚した家庭対象の経済的な支援を中心に行われています。韓-日の多文化家庭のための文化・情緒的な支援のため、同じ志を持つ教授仲間と釜山日本村を創立しました」鄭さんは東海大学で日本語教育学を専攻し、修士・博士課程を修了後、1994年から釜山外国語大学で日本語を教えている。韓国人に日本語を教える仕事をしていく中で自然に日本人との交流が増え、釜山在住の韓日多文化家庭の事情にも詳しくなった。彼らの家庭内では何語を使うべきか、相談を受けることもあった。2008年~2009年にアメリカのプリンストン大学に交換教授制度で赴任した際、日米の多文化家庭の子どもたちを対象にした日本語教育を行う課程について知った。早くから移民を受け入れていたアメリカでは、多文化家庭で外国人である両親の母語を中心に会話することを推奨している。長年の調査と研究の末、両親が使用する母語のアイデンティティを継承する子どもが社会的、経済的にもうまく適応し、世代間の摩擦も大幅に減ったという研究結果によるものだ。鄭さんは帰国後、2010年から釜山日本村の創立準備に取り掛かった。志を同じくする教授陣とともに参加者を募るなど、約2年間の準備を経て2012年から釜山日本村の活動を本格的に開始した。現在釜山日本村は幼稚部、初等部で運営している。鄭さんは言語形成は幼少期に完成し、中学生からは第二外国語などで日本語を学べる学科課程があるため、小学生までの子どもたちを対象に運営していると話す。釜山日本村の活動は子どもたちだけでなく、両親にもいい影響を与えているともいう。「韓日の多文化家庭で起こりえる摩擦や経験を共有することで、両親の間、子どもたちの間にネットワークができていきます。自身のアイデンティティを認識しながら所属意識が得られ、文化的問題の解決にも大きく役立っています」こうして育った子どもたちが、韓国と日本の架け橋の役割を担っていくと付け加えた。釜山日本村の活動を広げていくため、釜山や蔚山、慶尚南道在住の韓日夫婦について調査し、夫婦を対象に父母教育を強化していく。また地域社会と共同し、教育内容の充実化などで更なるシステム整備に取り組むつもりだ。韓国と日本の交流は今後も拡大し、多文化家庭も増え続けることが予想される。このような時代に、文化的な衝突は必然的に起こりうる。釜山日本村で学んだ子どもたちや家庭、彼らとつながる人々、社会はこれらの摩擦を防ぎ、社会に良い影響を与えるだろう。釜山日本村の活動と努力に、今後も注目し続けたい。
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知っておくと便利な韓国語の一言①밥먹었어?「ご飯食べた?」 昨年、釜山市の日本語新聞「だから釜山」の読者満足度調査では、「韓国語講座」を開いてほしいという意見を多くの読者の皆さんからいただきました。この意見を反映し、今月号から「知っておくと便利な韓国語の一言」を連載します。生活の中で使える便利な韓国語と、その釜山方言バージョンも合わせて紹介する予定です。 人気アイドルグループ「LE SSERAFIM」のメンバー・宮脇咲良(みやわき さくら)が、あるバラエティ番組で「韓国生活で〝ご飯食べましたか〟(韓国語:パンモゴッソヨ?[밥 먹었어요?])という挨拶の意味が理解できなかった」と話したことがある。韓国人は挨拶の代わりに「ご飯食べた?」という質問を度々するが、一緒に食事をしようという意味なのか、本当にご飯を食べたかどうか気になって聞いているのか、外国人にはわからないことが多い。実は韓国語の「ご飯食べた?(韓国語:パンモゴッソ?[밥 먹었어?])」という表現には、「元気?」という意味が込められている。6.25戦争(朝鮮戦争)などを経験した韓国人にとって、「食事を抜かないこと」は極めて重要だった。ご飯をちゃんと食べたのか聞くことは、相手の健康状態を遠回しに尋ねる表現でもある。韓国人に「ご飯を食べましたか」と聞かれたら、「はい、食べました」と軽く返事しよう。釜山の方言では「パンムンナ?[밥 뭇나?]」を使うことが多い。年齢や社会的な地位が高い人には「お食事されましたか(韓国語:シクサハショッソヨ?[식사 하셨어요?])」と聞いてみよう。韓国人の知り合いに会ったら、「アンニョン(日本語:こんにちは)」の代わりに「ご飯食べた?」と挨拶してみよう。きっと、より一層仲良くなれるはずだ。
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5年ぶりの復活!朝鮮通信使祭り、釜山で再現行列 新型コロナウイルス感染症の影響で中断していた、朝鮮通信使祭りの最大の見どころ「朝鮮通信使再現行列」が5月4日に2019年以来、5年ぶりに開催された。5月3~5日に開かれた「2024朝鮮通信使祭り」のプログラムの「朝鮮通信使平和の文化使節団」行列で、朝鮮時代の通信使行列とほぼ同じ規模。約500人が龍頭山(ヨンドゥサン)公園を出発し、光復路(クァンボンノ)の入り口までを練り歩いた。長崎県の対馬市民による武士団、釜山の芸術団など両国の文化、芸術関係者も行列に加わり、多彩な公演を繰り広げた。5年ぶりに復活した行列を一目見ようと多くの市民や観光客が訪れ、熱い応援や歓声を送った。△5年ぶりに再現された2024朝鮮通信使のパレード。 写真:文鎮優
釜山を楽しむ
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再オープンしたエコセンター河口の美しさと余裕を満喫しよう ワイドアングルで見る釜山 洛東江河口エコセンター△乙淑島の生態湿地が一望できる、洛東江河口エコセンターの屋内バードウォッチング空間。 写真:権晟勲 釜山広域市の洛東江管理本部は5月3日、沙下(サハ)区の乙淑島(ウルスクト)生態公園内にある「洛東江(ナクトンガン)河口エコセンター」(以下エコセンター)の展示館が、約1年間の準備期間を経てリニューアルオープンしたと発表した。同所は2007年6月にオープン。動植物の生態復元地・乙淑島生態公園を代表する市民向けの生態教育、体験空間として造成された。しかし開館から15年以上の月日が経ち、内部施設の老朽化や展示内容が時代にそぐわないなど、再構築を必要としていた。市は2023年3月からエコセンターを休館。約40億ウォン(約4億5700万円)を費やし、大規模な改装工事を実施した。リフォーム後のエコセンター展示館は施設と展示内容が大きく変わり、展示・体験中心だった以前の空間に休憩所を設け、最新映像、技術で展示内容を再構成した。案内デスク(受付)がある1階には展示案内キオスク端末が2台、大型画面3カ所、授乳室、お土産販売店などがある。 △鳥類のはく製展示場の一部。 写真:権晟勲2階に上がると8つのメディアボードがあり、観客に反応し、乙淑島の四季の風景や生物の変化を水墨画調のアニメで描いた「乙淑島の四季」を上映する。2階の展示館は大きく4ゾーン(区域)に分かれている。1ゾーンでは洛東江の源、河口の生成過程などを説明し、2ゾーンでは洛東江河口に生息するさまざまな生物の標本を展示。哺乳類や魚類、植物などを体系的に分類し、展示している。3ゾーンでは107種146体の鳥類のはく製を展示し「鳥の楽園・洛東江河口」を表現している。縦2.5m、横20mの大型のはく製はひときわ目を引き、3ゾーンの最大の見どころになっている。展示物は釜山野生動物治療センターに送られた鳥類の死骸や、治療中に命を落とした鳥類で作ったはく製、市民から譲り受けたものなどがある。4ゾーンはエコセンターのメインとも言える、屋内バードウォッチングの空間だ。全面ガラス張りで、望遠鏡2台のみを設置し開放感がある。片側には階段式の座席を設置し、観覧客が座って河口の湿地をゆったりと鑑賞できるようになっている。この他にも子どもたちが描いた絵を3Dの立体映像で見られる「ライブスケッチ」や、鳥のさえずりで音楽が作れる体験プログラムなど、子どもむけの体験・遊び空間が各所にあり、遊びながら学べる。1階の案内デスクでは渡り鳥のバードウォッチング用に、屋外用の双眼鏡を2時間5000ウォン(約570円)で借りられる。 △エコセンターの展示館内を観覧する人々。写真:権晟勲■洛東江河口エコセンター〇住所:沙下区洛東南路1240〇観覧時間:午前9時~午後6時(入場締め切り 午後5時) 毎週月曜日休館(月曜日が祝日の場合、火曜日休館)〇ホームページ:www.busan.go.kr/wetland
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市内中心を流れる川沿いに漂う、花とコーヒーの香り コーヒー都市・釜山 釜山の人気カフェツアー②温泉川カフェ通り旅行先では日常を忘れ、遠く離れた地域で現地の人との交流を深めたいもの。釜山広域市の春、多くの市民が訪れる春の名所は断然、温泉川(オンチョンチョン)の川沿い。温泉川は金井(クムジョン)区の金井山から始まり、水営江(スヨンガン)まで続く約15㎞の小さな川で、周辺には大型のアパート(高層マンション)団地や商店などが集まっており、都会のオアシスとも言える場所だ。毎年春になると、川に沿って春の花々が満開になる。この春釜山を訪れるなら、ぜひ一度立ち寄ってみてほしい。△桜が満開の温泉川市民公園。■市民の憩いの場温泉川市民公園 散歩、サイクリングなどがおすすめ釜山市は温泉川の都心区間を整備し、市民公園を造成した。温泉橋から安楽橋の間の約5㎞区間に、幅1.5m~2mの地道(土道)散策路3㎞、ウレタン散策路2.5㎞、幅2.5m~3mで長さ5.5㎞のサイクリングロードを設置。インラインスケート場やバスケットボールコート、足球(チョック)場、バトミントンコート、水遊び場、運動施設、お年寄り向けの休憩所、音楽噴水、水飲み場、飛び石橋、自然学習所なども完備されている。△桜が満開の温泉川市民公園。温泉川は川沿いにアパート団地が建ち並び、運動や散歩をする市民でにぎわう。最も美しいのは3月末から4月。広さ1万9800㎡の芝生や18種類の草花が植えられ、春になると黄色の菜の花や赤いツツジ、ピンク色の桜が同時に咲き乱れ、川沿い一帯を華やかに彩る。道を歩くだけでも心が穏やかになり、川土手の道路の両側に照明も設置されているため、昼夜いつでも散歩が楽しめる。所々にフォトスポットがあり、写真撮影にも最適だ。都市鉄道(地下鉄)1号線の東莱(トンネ)駅の高架下には東莱区運営の「温泉川自転車無料レンタル所」があり、自転車を借りて川沿いを走ることもできる。約70台の自転車が置かれており、パスポートなどの身分証明書を預ければ、無料で1日1回、2時間自転車のレンタルができる。運営時間は午前9時から午後5時30分まで。■春の花を満喫できる、個性豊かなカフェ・レストランがずらり都市鉄道東莱駅の南東、温泉川下流の蓮山橋~安楽橋区間の住宅街に造られた温泉川カフェ通りは、釜山を代表するカフェ・グルメ通りとして、釜山市民や観光客に親しまれており、20カ所以上のカフェや韓国料理店、洋食店、和食店などさまざまなレストランが立ち並んでいる。既存の建物を壊し、新しく建て直した場所もあれば、元々あった住宅をリフォームした店もあり、誰でも気軽に楽しめるスポットだ。※温泉川カフェ通りへのアクセス:東海線の安楽駅1番出口を出て左側に直進。駅駐車場の端からトゥランチェアパート方面に道を渡り、温泉川方面に歩いて約10分。△温泉川には照明も設置されているため、夜の散歩も可能だ。■温泉川カフェ通り内の人気カフェ△カフェ「ペフェ」の看板メニュー・マカロンとコーヒー。カフェ ペフェ(Café Pefe)温泉川カフェ通りのスタート地点近くにあるカフェ「ペフェ」は、マカロンがおいしい店。1階は青、2~3階は外装材を使用し、まるでヨーロッパの街中にあるカフェを思わせるようなデザインだ。人気の席はもちろん3階のテラス席(ルーフトップ)。目の前に桜が広がり、ここでは人混みを避けてゆったりと桜が鑑賞できる。メニューはアメリカーノ(コーヒー)とマカロン。マカロンの中でも甘じょっぱい「ソルティキャラメル」が看板メニューだ。チョコレートがたっぷりのった「ペペロシェ」マカロンも人気。〇住所:釜山市東莱区温泉川路431〇看板メニュー:アメリカーノ4500ウォン(約510円)、ソルティキャラメルマカロン2500ウォン(約280円)。〇営業時間:毎日午前11時~午後10時〇電話番号:0507-1443-1333 BUBAS温泉川店温泉川カフェ通りを代表するブランチカフェ。桜の咲いた温泉川の景色を見ながらピザやパスタ、チキン、サラダ、コーヒー、ビールなどが楽しめる。食事とお茶いずれも可能なため、家族での外食やデートコースとしても人気がある。天気のいい日には店内の窓を開けるため、暖かな春の日差しとそよ風を感じることもできる。窓側の席に座りたければ、少し早めに来店するのがおすすめ。〇住所:釜山市東莱区温泉川路457番ギル4〇看板メニュー:アメリカーノ4500ウォン、エッグベネディクト2人セット2万1500ウォン(約2430円)。〇営業時間:毎日午前10時~夜12時〇電話番号:0507-1361-2679 △デザートカフェ「ルッセ」のケーキ。デザートカフェ ルッセ(Lessai)温泉川カフェ通りの中ほどにあるデザートカフェ「ルッセ」も人気の店。白を基調とし、開放的な窓の外観が印象的で、温泉川沿いを歩く人々の注目の的にもなっている。特に人気なのが2階の窓側の席。ガラス越しに見える温泉川は、店の壁全面に動く絵画のように映し出される。暖かい日は屋外の席も人気だ。メインメニューはアメリカーノで、コーヒーと一緒にケーキを注文するのがおすすめ。ケーキは店内で手作りしており、ニンジンケーキやチョコレートケーキ、レモンチーズケーキなどさまざまな味のケーキが楽しめる。〇住所:釜山市東莱区温泉川路467-1〇看板メニュー:アメリカーノ4800ウォン(約540円)、ケーキ6700ウォン(約760円)から。〇営業時間:毎日午前11時~夜12時〇電話番号:051-527-2933
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コーヒー都市①機張の海辺カフェ カフェ?リゾート?カフェに寝転んで海を観賞最近、韓国旅行で日本人観光客の必須コースになっている「カフェ」。観光名所や景色の美しい場所におしゃれなカフェが続々とでき、景色を楽しみながら癒しを感じられ、写真スポットとしても人気だ。特に韓国を代表するコーヒー都市・釜山広域市には、至るところにおしゃれなカフェが点在する。「だから釜山」では、今号から3回にわたって釜山の人気カフェ通りを紹介する。初回は機張(キジャン)郡の海辺に立ち並ぶカフェだ。△ウェイブオンコーヒーの人気スポット・屋外のソファー席。写真・ 権晟勲■美しい機張の海辺にはコーヒーの香りが漂う釜山で最も長く、美しい海岸のある機張郡一帯は、一面に広がる青い海に奇岩絶壁、静かな海水浴場などがある自然豊かなエリア。周辺にはオシリア観光団地やホテル、ゴルフ場、テーマパークなどが並び、食べて、飲んで、楽しめるリゾート地として開発されている。海辺の道路を車で走ると、各要所や小さな町のあちこちに個性的なカフェがある。どのカフェも美しい海をのんびり鑑賞できるよう、洗練されたインテリアにゆったりとした座席、各種スイーツで、機張を訪れる人々の必須コースになっている。△ヘイドゥンの前にある海辺散策路。写真・ 権晟勲■ここがSNSの人気スポット!機張の海辺カフェ機張郡の海辺カフェで代表的なのが、Waveon Coffee(ウェイブオンコーヒー)とHayden(ヘイドゥン)の2カ所。コーヒー都市・釜山の中でも規模が大きく、どちらも数百人以上の客が一度に利用できる広さだ。海東龍宮寺(ヘドンヨングンサ)やロッテプレミアムアウトレットなどに立ち寄った観光客や買い物客の多くが足を延ばすスポットとして定着しつつある。ウェイブオンコーヒーは釜山の最も東側にある林浪(イムナン)海水浴場の近くにあり、機張海辺カフェの流行の発祥となった人気スポット。白い四角の箱を折り曲げたような外観に松の木と海が調和した、アートな雰囲気のあるカフェだ。ウェイブオンコーヒー最大のメリットは、大きな窓ごし一面に海が広がり、店内や屋上の席、海の目の前に見えるふかふかのソファー席など、店内どの席からでも海を眺められること。暖かくなってくると、屋外の席がベストスポットに。目の前に海が広がる外の席にはふかふかのクッションやソファーが置かれ、席に寝転んで海を見ることも可能なため、リゾート地に休暇を楽しみに来たような気分を味わえる。△ウェイブイオンコーヒーの看板メニュー・コーヒーとブルーベリーチーズケーキ。Waveon Coffee住所:機張郡長安邑ヘマジ路286 기장군 장안읍 해맞이로 286価格:アメリカーノ(ブラックコーヒー)が豆によって7500~8000ウォン(約830~890円)。電話番号:051-727-1660 もう一軒の大型カフェ「ヘイドゥン」は、水産科学研究所の南側にある。同店も3階建てのモダンな造りで、1階で注文を受け、2、3階、屋上の席に座るシステムだ。特に目を引くのは、1階のスイーツコーナー。種類豊富なパンやケーキなどが食欲をそそる。カフェの片側が海方向を向いており、どこに座っても美しい眺めが一望できる。カフェの前には白く波打つ海岸が広がり、波の音を聞きながら散歩したり、テラスで海を眺めながらスイーツに舌鼓を打ったりと、色々な楽しみ方ができる。Hayden住所:機張郡イグァン邑ムンオソンギル22 기장군 이광읍 문오성길22価格:アメリカーノ5500ウォン(約610円)、カフェラテ6000ウォン(約660円)。電話番号:051-728-4717 ■海を眺めながらコーヒー、パンを楽しむベーカリーカフェ△チラムサゲで販売中のパン。写真・ 権晟勲韓国のカフェではスイーツが欠かせない。先ほど紹介したカフェにもおいしいスイーツは数多く売られているが、最近機張一帯で特に注目を集めるのが、塩パンで話題のカフェ「七岩四季(チラムサゲ)」と、甘いイチゴショートケーキが人気の「LIFE LIKE(ライフライク)」だ。チラムサゲは、ヘイドゥンから北方向に2㎞ほど離れた七岩港(チラマン)の一角にある。同店は3階建てで、韓国政府が公認した国内15人のパンの名匠(職人)のうちの一人「李興龍(イ・フンヨン)」さんが開発したパンが食べられる。チラムサゲの看板メニューは塩パンで、最近は塩味をベースにしたベーグルも人気を集めている。職人のパンをコーヒー、機張の海の眺めと一緒に楽しめるという3つの要素が加わり、同店は釜山で最も人気のカフェとなっている。△チラムサゲの看板メニュー・塩パンとアインシュペナー。七岩四季住所:機張郡日光邑七岩1ギル7-10 기장군 일광읍 칠암1길 7-10価格:アメリカーノ5700ウォン(約630円)。塩パン2個4000ウォン(約440円)。電話番号:0507-1318-4900 旬の果物で作ったケーキが有名な「ライフライク」は、ヘイドゥンから約800m離れた冬柏港(トンベッカン)の近くにあるこじんまりとしたカフェ。ケーキの中でも特に、スポンジケーキの上にクリーム、イチゴを交互に重ね、再度スポンジケーキをのせて生クリームとイチゴでデコレートしたイチゴショートケーキが人気。コーヒーとイチゴショートケーキという誰からも愛される組み合わせに、一切れずつ売られているため、テイクアウトにもぴったりのサイズだ。△ライフライクの看板メニュー・イチゴショートケーキとカフェラテ。写真・ skdlcm2003LIFE LIKE住所:機張郡日光邑日光路524 1階 기장군 일광읍 일광로 524 1층価格:アメリカーノ4500ウォン(約500円)。フルーツケーキ8500~1万ウォン(約940~1110円)。電話番号:0507-1441-9295 観光都市・釜山は、2024年「コーヒー都市」の魅力を満喫できる個性的なカフェと、コーヒーを使ったさまざまなコンテンツで観光客を迎える。今年釜山旅行に来たら、人気カフェに足を運んでみよう。SNS用の記念写真撮影もお忘れなく。
フード
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ミルミョン、冷麺で初夏の暑さを吹き飛ばそう ミシュランガイドin 釜山③ミルミョン、冷麺の季節 5月下旬、釜山広域市では日中の気温が25度以上になるほど暑くなった。急な暑さ対策のため、多くの人が冷たい麺料理を食べに行く。現在「ミルミョン(小麦麺)」と「冷麺」の多くの専門店では、ランチタイムには満席になるほど混雑し、今年も冷たい麺料理の季節が来たことを思わせる。2つの麺料理は似ている。元々、冷麺の代わりに造られたのがミルミョンだからだ。いずれも冷やしたスープとコシのある麺、歯ごたえのある肉や各種野菜、甘辛いヤンニョム(タレ)がトッピングされており、スープの代わりにヤンニョムを混ぜて食べるビビンミョンがある。冷麺は朝鮮半島の北方地域で食べられはじめ、16世紀の古い文献に名前が出てくるほど、長い歴史がある。基本は冷たく透き通ったスープに、そば粉で作った麺を盛り付けて出す水冷麺(ムルネンミョン)。水冷麺の代表格は平壌(ピョンヤン)冷麺で、名前からも分かるように、現在では北朝鮮の首都・平壌が発祥とされている。一方ミルミョンは釜山発祥の郷土料理で、ミルミョンの「ミル」は韓国語で小麦粉を意味する「ミルカル」の「ミル」だ。1950年代前半、6.25戦争(朝鮮戦争)時に誕生した料理で、戦争によって手に入りにくくなったそば麵(冷麺)の代わりに、救援物資として大量に入って来た小麦粉で製麺したもの。釜山の味がおすすめするミルミョン専門店釜山を代表する郷土料理とあり、ミルミョン専門店の競争は激しい。市は数百店ある専門店のうち、庶民的な味や衛生管理面を考慮した上で、人気店を集めたガイドブック「釜山の味」に掲載。この中の2店を紹介する。△クッチェミルミョンの水ミルミョンとビビンミルミョン。□サムソンミルミョン釜山鎮(プサンジン)区の釜山市立市民図書館近くにある「サムソンミルミョン」は、釜山で最も歴史のあるミルミョン専門店の一つで、一代目の創業者が60年間営業を続けている。この店の特徴は、細切りの錦糸玉子がたっぷりトッピングされているところ。錦糸玉子の下には薄切りのキュウリや酢漬け大根、ゆで玉子、豚肉などが隠れている。スープは韓方薬の香りがほんのりただよう。麺は細麺で柔らかく、食べやすい。量も多いため、普段から量をたくさん食べる人でなければ「普通」サイズがおすすめ。〇住所:釜山鎮区ワールドカップ大路449番ギル47(ハングル)부산진구 월드컵대로 449번길 47〇営業時間:毎日午前10時30分~午後4時/午後5時~8時(火曜日定休日)〇看板メニュー:水ミルミョン7500ウォン(約860円)、チュムルロッミルミョン(スープが少し入ったビビンミルミョン)、ビビンミルミョン各8500ウォン(約970円)〇問い合わせ:051-806-1256□クッチェミルミョン釜山教育大学の近くにあるクッチェミルミョンは、肉の香りを堪能したい人におすすめ。牛骨スープのみで作ったスープは、肉の風味をしっかりと味わえる。他のミルミョン専門店は薄切りした牛肉をトッピングすることが多いが、ここでは細く裂かれた牛肩バラ肉がのせられ、食事が終わるまで肉の歯ごたえを感じながら食べられる。ヤンニョムは辛さ控えめなので、子どもからお年寄りまで楽しめる。〇住所:蓮堤区中央大路1235番ギル23-6 (ハングル)연제구 중앙대로 1235번길 23-6〇営業時間:毎日午前10時~午後9時(旧暦の盆、旧正月定休日)〇看板メニュー:ミルミョン(水・ビビン)各9000ウォン(約1030円)〇問い合わせ:051-501-5507 ミシュランガイドが選んだ冷麺の人気店ミシュランガイドではミルミョンではなく、釜山の冷麺専門店に注目した。多くのミルミョン専門店がありながらも、おいしいと評判で長い間営業を続けている。いずれも手頃な価格と優れた味を持ち合わせた「ビブグルマン」に選ばれている。△富多麺屋のビビン冷麺□富多麺屋(부다면옥, プダミョノッ)海雲台区庁の近くにある純そば冷麺(平壌冷麺)専門店で、メニューは水冷麺、ビビン冷麺、韓牛スユク(ゆで肉)の3種類。看板メニューの水冷麺は、太めのそば麺に白濁したスープ、牛肉スユク1枚とゆで玉子がトッピングされている。見た目こそシンプルだがコクのあるスープ、香ばしくコシのある麺が魅力の一品だ。さっぱりした平壌冷麺を食べたければ、ぜひ一度立ち寄ってみよう。〇住所:海雲台区中洞1路36 海雲台薬局2階(ハングル)해운대구 중동1로36 해운대약국 2층〇営業時間:毎日午前11時~午後7時(月曜日定休日)〇看板メニュー:純そば冷麺(水・ビビン)各1万2000ウォン(約1380円)〇問い合わせ:051-746-8872□タムミオッ(담미옥)都市鉄道(地下鉄)2号線の開琴(ケグム)駅3番出口から徒歩約2分の距離にあり、平壌冷麺(水、ビビン)やこの店独自のエゴマ油そばを販売している。富多麺屋と同様にそば粉を使った平壌冷麺に肉が1枚盛りつけられ、ゆで玉子の代わりに錦糸玉子がトッピングされている。他店との大きな違いはビビン冷麺。ゴマと韓国海苔がたっぷりかかり、甘みより香ばしさが引き立ち、個性的なビビン冷麺が味わえる。またエゴマ油そばは、ビビン冷麺に使われるコチュジャンの代わりにエゴマ油やエゴマ、ゴマ塩、韓国海苔を入れ、辛みよりも香りが際立ったメニューだ。〇住所:釜山鎮区福祉路15、103号 (ハングル)부산진구 복지로15, 103호〇営業時間:火~土曜日 午前11時~午後8時、午後3~5時はブレイクタイム。 日曜日 午前11時~午後3時(月曜日定休日)〇看板メニュー:平壌冷麺(水・ビビン)、エゴマ油そば 各1万2000ウォン〇問い合わせ:0507-1325-5318
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春の香り豊かなナムルをコチュジャン、肉と混ぜ合わせよう! 面釜山の味 ビビンパ春が近づけば近づくほど、暖かな日差しに体が馴染もうとするため、淡白かつ食欲を刺激する食べ物が欲しくなる。体の生理的な機能調節にはビタミンや無機質が多く含まれた食品に効果があり、春が旬のスプラウトなどを使ったナムル(和え物)料理が良い。韓国を代表する料理「ビビンパ」はこれらナムルをたくさん食べられるメニューで、ナムルとコチュジャン、肉を一つの器に入れ、混ぜて食べる料理だ。ビビンパは店によって使う食材や組み合わせも異なる。ナムルは旬に合わせて種類を変え、食感や旨味をプラスしたメインの食材も種類豊富だ。最もオーソドックスなのは目玉焼き。牛肉のプルコギを入れる店もあれば、ユッケを入れて食感を出す店、旬の魚を刺し身にして入れたり、貝類を入れたりする店もある。好みに合った具材を使う店を探し、チャレンジしてみるのもおもしろい。ビビンパは食べる人の好みによって味を変えられる。刺激的な味が好みなら、基本で出てくるコチュジャンやテンジャン(韓国味噌)などのヤンニョム(タレ)を多めに入れ、薄味が好みの場合はヤンニョムを減らせばいい。苦手な食材がある時は、器から取り出してもいい。食材本来の味を楽しみたければ完全に混ぜ合わせず、一部を少しずつ混ぜてから食べてもいいが、韓国人のように食べたければ、一緒に出されるテンジャンチゲ(韓国式味噌汁)をスプーンで数杯入れ、しっかりと混ぜ合わせて食べるのがおすすめ。△ユッケビビンパ ■さまざまな食材を使った個性的なビビンパほとんどの韓定食の店でビビンパを注文できるため、釜山にもビビンパを食べられる店は多い。その中でも、個性的なビビンパ専門店をいくつか紹介したい。伝統ビビンパ トルソッパッチッ最も伝統的なビビンパを味わえる南浦洞(ナンポドン)の店。韓国の80年代の雰囲気が残る南浦洞でも、40年以上営業を続ける店で、コスパのいい人気店だ。トルソッパッ(釜飯)の上に目玉焼きがのった器とナムルがたっぷり入った器、テンジャンチゲもついてくる。釜のご飯と目玉焼きを取り出してナムルの器に移し、コチュジャンを入れてしっかり混ぜ合わせてから食べてみよう。クラシックなビビンパを楽しみたければ、ぜひ一度お試しを。〇住所:釜山市中区光復路37番ギル〇メニュー:トルソッテンジャンチゲ+ビビンパ8000ウォン(約900円)〇電話番号:051-246-3888 ユッケビビンパ モントゥル都市鉄道(地下鉄)1号線明倫(ミョンニュン)駅のロッテ百貨店裏手にある焼き牛肉の専門店「モントゥル」は、ユッケビビンパで有名。ビビンパとワカメスープ、豆もやし、ヤンニョムケジャン(ワタリガニのタレ漬け)がセットで出てくる。大き目の器にユッケ、大根のナムル、薄切りの海苔が盛られ、そこに白ご飯と赤いヤンニョムを入れ、よく混ぜて食べる。価格は少々高めだが、種類豊富なおかずにカンジャンケジャン(ワタリガニのしょう油漬け)も食べられるため、惜しくないと評判だ。〇住所:釜山市東莱区中央大路1381番ギル33〇メニュー:ユッケビビンパ1万3000ウォン(約1470円)〇電話番号:051-556-5999 コマッビビンパ パルッシクタン貝類のコマッ(ハイガイ)も春が旬。機張(キジャン)郡日光(イルグァン)邑にあるパルッシクタンは、最近釜山で最も人気のハイガイ専門店。看板メニューはコマッビビンパやユッチョン(牛肉チヂミ)などを一皿で味わえる「コマッユッチョンテパン」。特製ソースを和えたコマッビビンパと一緒に味わうユッチョンは、目も舌も満足させてくれること間違いなし。1日平均1000人以上が来店するほど人気のため、並ぶ覚悟で行ってみよう。〇住所:釜山市機張郡日光邑ムンオソンギル61〇メニュー:コマッユッチョンテパン3万7000ウォン(2~3人分、約4180円)〇電話番号:070-8845-7277
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韓国人が新年に必ず食べるトックッ 釜山の味 旧正月料理柔らかい餅に濃厚な牛骨スープがおいしい「トックッ」韓国は2月9日から、陰暦1月1日を祝う代表的な名節「ソルラル」の4連休だ。ソルラル当日の朝、韓国人は家族で集まり、温かい餅のスープ「トックッ」を食べる。各種チヂミやナムル、焼き物など家庭によってメニューは異なるが、どの家庭でも絶対に欠かせないのがトックッ。長寿と金運を願うソルラルの代表料理△韓国人が旧正月に必ず食べるトックッ。錦糸玉子や肉そぼろ、刻んだ海苔などさまざまな具材をトッピングする。トックッは米で作った長い「カレトッ(棒状の餅)」を葉銭(ヨプチョン、朝鮮時代の銅銭)のように丸形に薄くスライスして煮込んだもの。牛骨スープを塩で味付けし、スライスした餅を入れてよく煮込む。その上に玉子やネギ、海苔を細切りにしてのせ、さらに塩・しょう油などで味付けした牛肉をミンチ状にして沿える。なぜ新年にトックッを食べるのか。トックッには新年への願いが込められており、丸く長いカレトッはその形のごとく、順風満帆に長い人生を生きることを意味する。トックッに入る細切りの餅は銅銭を連想させ、今年は金運にも恵まれてほしいという意味が込められている。新年になると各家庭の年長者は食卓を囲み、子どもたちに徳談(トクタム)と呼ばれるお祝いの言葉をかける。この時、度々子どもたちに「トックッを何杯食べたのか」という質問を投げかけるが、ここでは「生まれてから今まで、トックッを食べた回数が年齢」という意味だ。これに因んで「トックッを食べると1歳年を取る」という言葉が生まれた。餅の代わりに餃子を入れることも地域、家庭によって異なるトックッ トックッの調理法は、地域や家庭によって少しずつ異なる。主な材料のカレトッを薄切りにして入れるのが一般的だが、北朝鮮や江原道(カンウォンド)では餅の代わりにマンドゥ(韓国式餃子)を入れたり、マンドゥと餅を両方入れたりする場合もある。全羅北道(チョルラプット)では、豆腐をトックッに入れることもある。牛肉の代わりに他の材料を入れる場合もある。海が近い慶尚南道(キョンサンナムド)では牡蠣を入れたり、味付けされた牛肉の代わりに塩で味付けし、煮詰めて細かく刻んだ鶏肉を入れたりする場合もある。ミンチ状ではなく牛肉を薄く細切りにし、しょう油で味付けしたチャンジョリム(牛肉のしょう油煮込み)を入れたり、全羅南道(チョルラナムド)では牛肉の代わりにキジの肉を入れたりすることもある。スープは牛肉や牛骨スープを使うのが一般的だが、鶏肉やカタクチイワシ、フグ、牡蠣から出汁を取ることもある。釜山地域のトックッ人気店釜山市役所の向かい「チョングクス」釜山市の公務員が選ぶ、代表的なトックッの人気店。平日のランチ、ディナータイムには必ず行列ができるほど、多くの人が訪れる。店名でもわかるように麺の専門店として開業したが、濃厚なスープの牛肉トックッが人気となり、今では看板メニューとして親しまれている。ククス、ビビンタンミョン(混ぜ春雨)も人気。〇住所:釜山鎮区中央大路990番ギル7 부산진구 중앙대로 990번길 7〇メニュー:牛肉トックッ8000ウォン(約890円)〇営業時間:月~金曜日午前8時30分~午後8時、土曜日午前8時30分~午後3時、日曜日定休日。 イガネソルロンタン海雲台(ヘウンデ)地域の住民に愛される、ソルロンタン・コムタンの専門店。トックッのベースは牛骨スープのため、牛骨を長時間煮込んで作るソルロンタン専門店のトックッは格別だ。注文すると、黒の石鍋にぐつぐつ煮え立ったトックッが出される。太めの牛肉は柔らかく、餅は噛み応えがある。〇住所:海雲台区佑洞3路19 해운대구 우동3로 19〇メニュー:韓牛牛骨トックッ1万2000ウォン(約1330円)、ソルロンタン9000ウォン(約1000円)〇営業時間:午前8時30分~午後9時、土曜日定休日。